どうも!「直線速度よりコーナリング速度派」にわです。
本ブログでは、世の中のエンタメを魅力を紹介しています。
第3弾となる今回はFormula1(通称:F1)です。
そう言うと
・「聞いたことはあるけど…昔流行ってたやつ?」
・「昔見てたな〜〜〜〜(今は見てないけど)」
という方も多いのではないでしょうか。
しかし実は世界レベルで見ると今かなり熱いです。キテます。
そんなホットなエンタメであるF1について知っていただく機会に出来ればと思います。
この記事では以下の内容をご説明します。
・こんな人、時にオススメ
・F1の世界
・どのように楽しいのか
・オススメの楽しみ方
鈴鹿とシンガポールで現地観戦した私が感じたことをまとめました!
どうぞ最後までご覧ください🙏
はじめに
前提
・本記事では、基本情報・データ(客観)と体験談(主観)の両面からご説明いたします。
・内容は日本GPとシンガポールGPを参考例としています。
・競技ルールについては解説いたしません。(ルールについてはこちらの記事→F1のルールを初心者向けにわかりやすく解説 | モータースポーツ解説屋)
こんな人、時にオススメ!
・海外に興味がある人
・お祭りが好きな人
・バチバチのバトルが見たい人
・リアルな人間模様(ドキュメンタリー)が好きな人
基本情報・データ
試合
Formula1(以下:F1)は3月-12月に開催されます。
2025年シーズンは3月のオーストラリアGPを皮切りに、12月のアブダビGPまで全24戦が予定されています。
ちなみに日本GPは4月に鈴鹿で開催されます。
なお前回の海外サッカーと異なり世界各地を転戦するため、世界の地理や国旗、国歌に強くなります。
また開始時刻は時差で異なる他、一部のレースは現地夜に開催されます。(ナイトレース)
ただし約半分近くを占める欧州開催時は日本時間の日曜22時開始が多く、ほとんどが2時間弱で終わるF1は比較的楽しみやすいエンタメだと感じます。
出典:2025年 F1開催日程カレンダーと結果一覧 | Formula1-Data
選手
各チーム2台(人)ずつ出走します。
現在は10チームであるため、計20名のF1ドライバーがいます。
そのうちの1名は角田裕毅(つのだ ゆうき)という日本人ドライバーです。
出典:2025年F1ドライバーラインナップ : F1通信jp
年俸(2024年シーズン)
・全ドライバーの平均年俸
約18億8100万円(1230万ドル)
・最高年俸
約80億8500万円(5500万ドル)
※1ユーロ=147円で計算
出典:年棒トップは80億超&フェルスタッペンではない!? 2024年F1ドライバー全20人の推定年棒 | F1 | autosport web
※プロ野球(NPB)の平均年俸が約4,713万円、最高年俸が6億円。
高年俸の要因は
「生死が隣り合わせの危険な競技であること」
「世界中にわずか20人しかないこと」
等が挙げられます。
人気
・2024シーズン 総入場者数(全24戦)
約650万人(1開催*平均:約29万人)
トップ(イギリスGP)
約48万人/1開催*
出典:F1 2024年は史上最多の観客動員650万人と視聴率記録を更新、若者と女性ファンが急増 – F1 Journal.net
*金曜(練習走行)、土曜(予選)、日曜(決勝)の3日合計数。“3日とも訪問した1人”は3人でカウント。
トップの観客動員数を記録したイギリス「シルバーストン・サーキット」は、1950年にF1グランプリの第1戦が開催された“F1発祥の地”です。
観戦料
入場料(座席代)※3日通し券
16,000円〜1,100,000円
出典:鈴鹿サーキット|2025 F1日本グランプリ
なんと最高額は110万円/1人です。
F1には“ホスピタリティラウンジ”という最高級のおもてなし空間があり、実業家やスポーツ選手をはじめとした世界各国のVIPが集まります。
そこではチーム関係者とコミュニケーションが取れたり、一流の料理人が腕によりをかけた逸品や高級な飲み物を堪能できたりするなど至れり尽くせりな空間になっています。
確かに価格は高額ですが、他スポーツでは一般販売されないようなグレードの席を購入することができます。

体験談
エンタメの特徴(にわチャート)

・没入感 高い…演目にのめり込んで楽しめる / 低い…演目以外の楽しみもある
・緊迫感 高い…感情が揺さぶられる / 低い…冷静に楽しめる
・映像 高い…演出に迫力がある / 低い…落ち着いて楽しめる
・音響 高い…演出に迫力がある / 低い…落ち着いて楽しめる
判断材料
視聴数
・現地観戦数
国内:7開催(鈴鹿:2015年〜2019年、2022年、2024年)
国外:1試合(シンガポール:2018年)
・中継観戦数
約160レース
訪問施設
・鈴鹿サーキット(三重県・鈴鹿市)
・ヤス・マリーナサーキット(シンガポール)
鈴鹿サーキットはその独特なコースレイアウトから世界中で非常に人気のあるサーキットです。
一部のドライバーからは“神が作ったサーキット”と評されています。
対してヤス・マリーナサーキットは開催期間中のみ公道を封鎖して行う非常設サーキットです。
シンガポールのシンボルであるマーライオンからも近く、マリーナベイサンズの屋上からもコースを一望できます。

没入感(★★☆☆☆):現地観戦はムードを楽しむもの
F1は平均時速が230kmにも及ぶ超ハイスピードな競技です。
なのでマシンは観客席を一瞬で通り過ぎてしまいます。
サーキットや観覧席で異なりますが、1周あたり目視できるのはおおよそ1秒〜10秒です。
TV中継であれば白熱している箇所をピックアップしてくれますが、現地では目の前を走っているマシンしか見ることが出来ません。
なので結局は現地のモニターで中継を見ています。
ほぼパブリックビューイングなので気楽に楽しめます。
上記のことは皆が理解しており、仲間とワイワイするために現地観戦するファンが多いと感じます。
緊迫感(★★★☆☆):手に汗握るスタート&F1ファン=F1全部が好き
競技面
レースは視覚的に分かりやすいため競り合いがすごく白熱します。
中でも全20台が最も接近するのがスタートの瞬間です。
赤信号が5つ点灯した後に全て消える(ブラックアウト)とレーススタートです。
信号の消灯タイミングは毎回異なり、スタートの良し悪しがはっきり出ます。
信号に火が灯り始めるとファンの緊張・興奮も急上昇します。
ファン
基本的にF1ファンは過激な争いをしません。
というのもF1界は20人のドライバーで構成された小さな村であり、当事者間の関係性は良好です。
もちろん大一番のレースで互いのエゴがぶつかり合う場面もありますが、それがファン同士の揉め事に発展するケースをあまり聞いたことがありません。
実際に現地観戦をしてみると、スタンド席のファンは分け隔てなくドライバー全員に声援を送っています。
そしてレース終了後には全車の健闘を讃える拍手喝采。
そのシーンを見る度に泣きそうになる程、優しい世界が広がっています。
映像・照明演出(★★★☆☆):煌びやかなナイトレース
F1のレースは開催時間帯によって大きく3つの区分に分かれます。(括弧内は2025年シーズンのレース数内訳)
・デイレース(18)
・トワイライトレース(1)※夕方に開始されレース中に日没する
・ナイトレース(5)
上記のうち、トワイライトレースおよびナイトレースは映像・照明演出が活発です。
中でもシンガポールやラスベガスは開催期間中、街中がF1ムード一色となって年に1度のイベントに華を添えます。


映像演出が少ないデイレースの数が多いため★3としましたが、ナイトレースに限定するとMAXの★5評価です。
音響演出(★★★★★):感情を赤裸々にさらけ出すチームラジオ
F1マシンは代名詞とも言える大きなエンジン音を鳴らしコーナーを駆け抜けます。
サーキットではその爆音のせいで場内アナウンスが聞こえない程です。
しかしそれよりも紹介したい音響演出がチームラジオ(無線)です。
F1中継ではレース真っ只中にドライバーとチームとの間で交信されている無線がオンエアされます。
それによって視聴者にもチームの作戦やドライバーの感情を理解できます。
前車を抜けずにイライラし始めるドライバーやチームメイト間でのバトルに呆れるチーム代表など、喜怒哀楽が詰まっており臨場感が感じられます。
生々しい表現もオンエアする辺りがヨーロッパのスポーツ味を感じます。
推し活のし易さ(★★★☆☆):独創的な日本のF1ファン
ドライバー数が少数のため1人1人に焦点が当たりやすい競技だと思います。
とはいえチームや選手によって人気格差が大きく、公式のグッズ展開もさほど多くありません。
その反面、F1ファンは趣向を凝らしたオリジナルグッズを制作してグランプリウィークに挑みます。
特に日本のファンが作るグッズはユニークで、F1公式のSNSやTV中継が度々取り上げています。
テンションMAXの瞬間
レーススタート
静から動に切り替わる瞬間かつ、全車が最も接近するシーンです。
スタート順は前日の予選結果によって確定しますが、スタートミスがあればそのアドバンテージも一瞬で水の泡となります。
ドライバーはもちろんファン全員が手に汗握る瞬間です。
わずか1周で9台抜きをした走りはこちら↓
https://youtu.be/2ChdaNDFI30?si=nINo4krCo7yjpiMp
※埋め込み不可でした。ドライバー目線の面白い動画ですのでぜひ👀
オーバーテイク(追い抜き)
レース中に盛り上がりシーンと言えばやはりオーバーテイクです。
目に見えて順位が変動する様子はモータースポーツの魅力の1つと言えます。
特にレース終盤やドライバーの地元レースとなると、オーディエンスの湧き方が異次元です。
まさにサーキットが一体となる感覚は鳥肌ものです。
ピットストップ(タイヤ交換)
コンマ数秒を争うF1レースにおいてキーとなるのがタイヤ交換です。
現在のルールですと少なくとも一度は全車がレース中にピットストップを行います。
コース上で1秒差を開く(詰める)のは困難ですが、ピットミスがあれば何十秒ものロスに繋がってしまいます。
ちなみに最近ではおおよそ3秒間で行われますが、世界記録は驚異の1.82秒です。
クルー(作業員)全員が完璧な仕事をした“まさに神業”をぜひご覧ください。
オススメの楽しみ方
お祭り感を楽しむ
再三の表現となりますが、F1は年1回の祭典です。
マシンが走行している時間以外にも何かしらのイベントが開催されています。
例えば箱車のレースやドライバーのトークショー等、モータースポーツファンにとってはこの上ないタイムスケジュールになっています。

また海外では更にお祭り色が色濃く現れます。
私も一度訪問したシンガポールGPでは世界中から名だたる歌手を集めてライブを開催しています。
日本でも有名な数々のシンガー達がシンガポールのステージに立ちました。
・BIGBANG(2013)
・ボン・ジョヴィ(2015)
・アリアナ・グランデ(2017)
・SEKAI NO OWARI(2018)

車中泊を楽しむ(現地)
F1開催期間中、サーキット付近でキャンプをして過ごすファンが多くいます。
理由はいくつかありますが主に
・朝から晩までイベントが詰まっている
・駐車場(テント可)がサーキット出てすぐのところにある
・ホテルはすぐに埋まってしまう
などがあげられます。
常連組にはキャンピングカーでの来場やテントを持ち込む人も多く、仲間と酒を飲みながらF1について夜通し語り合います。
私とっては年に一度の大人キャンプの機会となっています。
注意点
事故のトラウマリスク

モータースポーツには事故がつきものです。
直近では2014年の日本GPにて将来を嘱望されていた若手F1ドライバーの死亡事故が発生してしまいました。
彼のマシンは雨でスリップしてコースアウト、他のマシンを撤去作業中だった重機に突っ込んでしまったのです。
事故の様子はyoutubeに今なお残っていますが、一度見たら忘れられない程の衝撃映像です。
上記の事故等を受けて近年はマシンの安全性が飛躍的に向上し重大な事故は減りました。
とは言っても思わず冷や汗をかくようなクラッシュが年に数回はあります。
車が大破するようなショッキングなシーンを「見てられない/見たくない」方に対してF1はあまりオススメできません。
毒舌リスク

私はF1のチーム無線を聴いていただけで自然と口が悪くなりました。
と言うのも教育上よろしくない表現が飛び交っているからです。
ドライバー達はレース中のアドレナリン全開状態で発言しているので仕方がないですが、「F***!!」といった発言もちらほら。
F1にどハマりしていた時期に街中で人とぶつかった際、思わず口からFワードが飛び出そうになったことが度々ありました。
エンタメとして楽しむ分には面白いのですが、日常生活まで侵食されないように気をつけましょう。
(おまけ)あるある
・F1界の盟主・フェラーリが考えられないミスをする
(例:ドライバーにピットインの指示をしたのに肝心のタイヤを準備していない)
・特定のドライバーを応援していると度重なる移籍によって色んなチームのグッズ集まりがち
(全身で複数チームコーデもOK!)
・現地観戦の際は土曜夜から物寂しさを感じ始める
(日曜のレース中盤には「また1年後かぁ」と感傷的になっている)
(おまけ)得た学び
・プロスポーツ(ビジネス)界の生々しさ
(世界中のF1人気の火付け役となったNetflixのドキュメンタリー番組が超オススメです。)
まとめ
エンタメの特徴(にわチャート)

・没入感 高い…演目にのめり込んで楽しめる / 低い…幅広い楽しみ方がある
・緊迫感 高い…感情が揺さぶられる / 低い…冷静に楽しめる
・映像 高い…演出に迫力がある / 低い…老若男女で差がなく楽しめる
・音響 高い…演出に迫力がある / 低い…老若男女で差がなく楽しめる
・推し活 高い…推し活の文化がある / 低い…独自性・存在感を出しやすい
総評

・F1は世界中で開催されており、各地で年に一度の祭典として大いに盛り上がるエンタメです。
・現地とネット中継では違った楽しみがありますが、いずれも音響演出が充実しています。
・ファンが温和なので安心して楽しめますが、スリリングなレース展開に緊張感が走ります。
日本でも毎年開催されており、今年は4月4日〜6日に三重県・鈴鹿サーキットにて行われます。
観戦機会や費用を考えると決して手頃なエンタメとは言えません。
それでも今では「F1=昔に流行ったもの」という考えが古いと言えるまでにF1人気が上昇しています。
F1は気高き存在で、モータースポーツの最高峰に君臨しています。
世界中のセレブが好むホスピタリティ溢れる煌びやかな世界を一度体験してみてはいかがでしょうか。
余談
シンガポールにはF1観戦を目的に1人で行きました。
これまでにいくつかの海外へ行きましたが、最もリピートしたいのはシンガポールです。
サーキット以外に足を運ぶ暇もないほどF1三昧でしたが、美しい街並みを眺める為だけでも行く価値があると強く思います。
5日間の滞在期間で数々のトラブルに見舞われましたがそんなことが霞むほどに良い旅でした。
トラブル一覧
・初日に風邪
・2日目に深爪
・3日目に痔
・ドリアンが臭すぎる
・食が合わず吉野家に2回(注文から出てくるまで25分 #スローフード)

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